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2012年10月7日日曜日

日本人女性をネタにしたエスニックジョーク

周囲の反応&私の気持ちの変化

日本人女性を対象にしたエスニックジョーク、ウシ・ヒロサキについて、周りの人の反応をみていきたい。私のパートナーとお姑さん(オランダ人)、仲のいい友達(カザフスタン)、オランダ在住中だった日本人をとりあげる。

あ、その前に昨日の投稿をまだ読んでない人は、こちらを先に。
ジョークそれとも人種差別「ミツコ つり上がった目で見た世界」

まず私の感想、私自身の見方がどうかわったか。
パートナーに「面白い番組があるよ。日本人女性がでてくるから」と言われ、なんの予備知識もなく第1回目を見たとき。

私「ひどいー、何これー、こんな目で外国人は日本人をイメージしてるんだー。ショックー・・・」と言いながらも、<どういう風にうつってんだろう>と好奇心がかって、最後まで見た。

最後の種明かしで、Wendy van Dijk (Ushi) の変装のうまさに拍手パチパチ。
「よく化けたなー」と そっちのほうの印象が強くて、特に腹もたたず。

だが、近所に住んでいた日本人女性は違った。
友人「心底ムカツイタ。日本人として、あれを見て気分が悪くならないなんて、どうかしてるわよ」

私「でも、ブラックジョークのお国柄の低脳番組のネタだから、そこまで怒らなくてもいいんじゃない。身が持たないよ」

友人「日本人をバカにしているのよ、だから人種差別がなくならないのよ」

パートナーはこの反応を聞いて「冗談に決まってるだろ、わかっとらんなー。誰もこれを見て日本人だなんて思わないよ。だから追い討ちをかけて<日本人はマジメすぎる>って揶揄されるんだよ」


一発芸なら許せるが

しかしぃーだ、私も「これは ぢょっとどうよ」と思う場面が増えてきた。

以下の動画は、歌手のスーザン・ボイルに日本人ジャーナリストとして突撃取材という設定。
不快感をあらわにして立ち去るスーザン・ボイル。




彼女が日本人女性ネタをシリーズ化せず、一発芸で、次々と別の国の女性をとりあげていくなら、それなりに面白かったかもしれない。今日はロシア人、あるときはギリシア人、はたまたメキシコ人といった具合にね。

だが、延々と同じネタでツマラン、見ていて不愉快がかって気分が悪くなってくる。
つづいて、周囲の友人が何人か私をからかいだした。「やーい、ウシーが登場」という風に。でもまあ、ほとんどが友人だから「見たよー。日本人女性ってヘンナノー」くらいの反応。

なかでも仲のいいカザフスタン人が気に入って、何度もふってくる。
で「気にくわない」というと、「だめだよー。ユーモアがわかんないのはー」とうちの主人と一緒になって、日本人はマジメすぎると逆攻撃。

ところで、こちらはカザフスタンを題材にした英国コメディアンの映画。かなりきついブラックジョークが散りばめられている。



で、カザフスタンを茶化しまくった上の映画がでてきたとき友人に「ボラットの映画すごい人気だね」と言ったら、彼の顔が凍って黙りこくってしまった。沈黙・・・「あ、洒落になってない」と判断して、私もその話はもうもちだせなかった。

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習
この映画をめぐって訴訟もおきたが、注目が集まってかえってよかったという見方も。

お姑さんの意見とパートナーの変化
つい最近、ウシのことをお姑さんに聞いてみた。彼女は、Wendy van Dijk (Ushi) をずっと嫌いだったという。「あんなのはジョークとは言わない。レベルが低すぎる」とバサリ。ただ、変装に驚き「すごーい」と思ったのは私と一緒だった。もう亡くなった舅は「吐き気がする、チャンネル変えろ」と怒っていたそうだ。

そして、うちのパートナー。
実は、もう何年も前から「不快、醜悪」というたびに、「日本人というのは、まったくジョークのわからん根性悪」とか言われ、そのたびに言い争いになっていたのだ。<真のユーモアというのはなんぞよ>と議論するんだけど、ユーモアの感覚も人それぞれで、かみ合わない。疲れるから私もこの話は極力避けるようにしていた。

しかし、何年も時間はかかったけど、、最近はさすがにダンナもつまらないと言い出した。

私がずっと面白くないと言い続けてきたこと、彼の両親の冷ややかな反応、そしてこの夏、移民学校(語学学校)において、ウシの件で、私が不愉快な経験をしたことなどから、心境に変化があらわれたようだ。(学校での件は別の投稿で)

くれぐれも、つけくわえておく。うちのパートナーもこのカザフスタン出身の友人も日本が大好きで、文化や食生活、風土(あるいはアジア人のメンタリティ)を大いに評価しているのは確かだ。

ハンガリーでの経緯、ウシの映画のトレーラー(「日本人の英語の発音」をギャグにしたオランダ映画)、学校での?な体験とまだ続く・・



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