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2012年8月23日木曜日

本物のデルフトメソッドは感動もの  

デルフトメソッドたる有名なオランダの語学教育法があるが、何がいいのか全然わからないままだった。学校をかわったとき、テキストを1冊わたされたっきり。

デルフトメソッドでの訓練内容をブログに書いている方がいるのでリンクをはらせていただく。私は、これを読んでようやく、デルフトメソッドの真髄にふれたような気がする。

これを読むと、メソッドを熟知したプロの先生と、音声教材、忘却曲線を考慮した繰り返しのチェックなど、すべてがセットではじめて デルフトメソッドと呼ぶのだ。

私はCDもついてなかったし、先生からの説明もなかったので、テキストにあった穴埋め問題を、問題集のような感覚でうめただけ。授業で使う内容とはかけ離れているので、テキストもほったらかしにしたままで、まったく使いこなしていない。

アムスで
そのうえ、この方が通っている学校の先生やアドバイザー、語学のプロたちからの暖かく、実践的な生身のアドバイスは、焦りで追い詰められてくる学習者を見事にサポートしていて、心理的にも非常に素晴らしいケアー。語学ではモチベーションが本当に大切なのだ。

こんな素晴らしい先生たちは少数派だろうが、こうした人たちのおかげで、オランダは語学達者な人が多く、教育もすぐれているようなイメージがあるのかもしれない。実態は、私がいつもブログに書いているとおりだが。

デルフトメソッドは最近オンラインのコースもできている。
オンラインで学べるオランダ語講座(デルフトメソッドその他)
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another life in the netherlands

デルフトメソッド
1つ目の授業終了後はコンピューターテスト。授業でやった章のディクテーションテスト。約15分。単語を書き落としたり、スペルを間違うだけでマイナス。80%以上スコアできないと、1時間後以降に再試。テストを終えたあとは、次の授業が始まる15時15分までは再度自習。ランチを片手に、ひたすら次の授業の章の勉強。2つ目の授業後は、また同じくコンピューターテストを受け、
こうやって学習直後にチェックしていけば、頭に定着させるのに効果が高いだろう。
私のであった15人以上の先生たちで、この方式を取り入れる人はいなかった。

呼び出しかかる。

そのような中、このコースの統括者より面会に来るようにとの伝言が。どうやら全生徒のPerformanceと、授業での様子をしっかり先生方からレポートされているらしく、頑張って勉強し、毎週週明けのテストには通っているのに、全般的に苦戦しているみたいだから、何かアドバイスができれば・・・とのこと。
すばらしい!かゆいところに手が届くようなケアー。
私の場合、一応オフィシャルに生徒たちは面接してプロフィールを提出しているのにもかかわらず、先生たちは学生たちのバックグラウンドすらまったく知らず、というか興味もなさそう。

( 中略)
一言、「特にアジアの学生に多い症状で、今までも似たケースを見ているから心配ないよ」とのこと。1つの大きな問題は、日本語になくてオランダ語にある幾つもの特殊なサウンドが、発音&聞きとれないことが原因とのこと。これが克服できれば、聞き取り力も話す力もブレークスルーできる可能性が高いとのことで、これから試していくべき矯正方法を実践を交え、アドバイスくださる。 
アジア人が言語的に離れているため苦戦するのだということを認識している先生は、少数派。それどころか音が違うため発音ができない、聴き取れないアジア人を、欠陥があるか、なまけているかのようにいわれることもあった。これは情報交換させていただいている日本人女性も同じような目にあっているので、私がたまたま運が悪かったというわけではない。

                   ( 中略)
ちなみに途中途中で、「自分が言うことをそのまま真似してみてごらん」と言われても、真似できないことが多すぎて、本当に言語能力がない私って・・・・と落ち込み気味な様子に。それを察してか、「何か日本語の単語を1つ教えて」と言われ、口に出すと、教授がリピートを試みる。何と、自分のオランダ語と同じ状況で、20回繰り返して始めてちょっと本当の日本語に近いかなと思われるものに。そして一言。「言語学の専門家の自分でさえ、異なる音が多い言語を学ぼうとすると、こうなるんだから、心配しなくていいよ」 ちょっとほっ。

ふだんからひどい目に合わされ続けてきているので、こんな素敵な先生がいることに救われる思い、涙腺がゆるむほどだ。

はっきりいうけど、日本人は言語能力がないとは思わない。
韓国語やネパール語などアジア圏の言葉を覚える早さは、ドイツ人や英語圏の人たちがオランダ語を習得するのと同じくらいだろう。私の知り合いのネパール人、韓国人たちが「ほとんどネイティブかと思う」と、日本人の語学能力の高さをほめちぎっていた。


SamenSpraak うまく始められるかな?
今でも、我らの周りのオランダ人の皆さんは、いつも根気よくオランダ語で話しし、聞いてくれるけれど、間違いを指摘してくれることはないし、このまま放置すると、なんちゃってオランダ語のまま伸びない気がしていた。だから、もし毎週2時間も慣れたボランティアの先生に教えてもらえたら、すごくいい機会になるのではなんて思う。
私はSamenSpraakの面接でびっくりすることがあった。
機会を改めてこの件については記述する。

Proost!De 2de beginners cursus is afgelopen!
この10週間の間、何度色々な理由で挫けそうになったことか、何度泣きはらしたことか。授業がさっぱり聞き取れず、テストも落ちまくり、更に居候中の家人他からインテンシブコースのハードさの理解がなかなか得られずにいたり。それでも、一度始めたことを諦めたくないと、随分と「こんなんじゃやっていけないー!」と我がパートナーに物言いをしたことか。
事情がわからなかったころ、周囲の人間からのプレッシャーはこたえた。
学校に行けば自動的にしゃべれるようになると思っている人の多いこと。その上、学校のレベルが高いと信じて疑わないから、いっこうに流暢にしゃべれるようにならない私をみて、

「オランダ語は難しいから外人には無理よ」
「若くないんだから。年取ってから外国語を学習はじめても、しゃべれるなんてことは無理よね」
「 フェイエノールトの小野伸二やマキシマ妃のような頭のいい人は上手にしゃべれるのよね。やっぱり、さすがよねー」

すみません、流暢じゃない私は 頭が悪いように聞こえます。
個人レッスンのいい先生について、周囲のサポートもあれば、上手にしゃべれて当然だろうと思う。

Intensive5週間コース終わった!
そして午後の授業。以前に何度か特別にアドバイスに乗ってくださった、コースの責任者の教授が最後の授業を進める。このデルフトメソッドがどれほど効果があったと思うか、改善した方がよいと思うことはどんなことかなど、教授と生徒たちの間で、ほぼよどみないオランダ語でのディスカッションが続く。
フィードバックがあるなんて驚き。こんな謙虚なオランダ人先生たちには出会ったことがない。自分たちはディプロマもったプロだから、絶対100%正しいと信じていて、聞く耳をもってくれず、会話がかみあわないことこの上なかった。

「こうすれば よくなるのでは?」「こうした情報がほしいです」といっても「私の責任じゃないから・・・」「バジェットがないから」 などなどエクスキューズばかり。
ショッキングなほど、すごい差だわ!

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